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偏差値が上がらない本当の理由

2026年9月1日 学習
この記事の結論
  • いちばん多い原因は「解ける問題を繰り返している」こと
  • 偏差値は相対的な数字なので、自分が伸びても周りが同じだけ伸びれば動かない
  • 50から60は1科目で3〜6か月が現実的な目安
  • 直す順番は「間違いを分類する → 科目を1つに絞る → 間違えた問題だけ回す」

そもそも偏差値とは何を表す数字か

偏差値は、受けた人全体の中で自分がどのあたりにいるかを示す数字です。点数そのものではありません。 平均点をとった人が50になるように作られています。

ここが最初のつまずきどころです。点数が上がっても偏差値が下がることがあります。 テストが易しくて全員の点が上がれば、自分だけ10点伸びても順位は変わらず、偏差値は動きません。 逆に難しい回で点が下がっても、周りがもっと下がっていれば偏差値は上がります。

だから「勉強したのに偏差値が変わらない」は、実力が伸びていないという意味とは限りません。 周りと同じ速さでしか伸びていないということです。上位に食い込むには、周りがやっていないことをやる必要があります。

偏差値上からおよそ何%か100人だと何番目か
40下から約16%84番目
50ちょうど真ん中50番目
55上位約31%31番目
60上位約16%16番目
65上位約7%7番目
70上位約2%2番目

50から60へ上げるということは、100人中50番目から16番目に入るということです。 34人を抜く必要があります。1か月では動きません。

上がらない理由その1 解ける問題を繰り返している

これがいちばん多い原因です。そして本人にはいちばん気づきにくい

問題集を開いて、解けた、次、解けた、次、と進む。1周終えて達成感がある。 でも点は変わらない。心当たりがあるなら、これです。

解ける問題を解く時間は、勉強ではなく確認です。

人は無意識に、解ける問題を選びます。解けると気持ちがいいからです。 解けない問題は、開いた瞬間に嫌な気持ちになるので、自然と後回しになる。 その結果、すでにできることの練習に時間の大半を使ってしまう。

もうひとつ。答えを見て「なるほど」と理解した瞬間、分かった気になります。 ですが理解と、思い出せることは別です。記憶は、思い出す作業をしたときに定着します。 解説を読むだけの復習は、読んだ内容が頭に残っている錯覚を作ります。

どう直すか

間違えた問題に印をつけ、次の周では印のついた問題だけを解く。これだけです。 2周目で正解したら印を消し、また間違えたら印を増やす。印が全部消えるまで回します。

単純ですが、手作業でやると破綻します。問題集が5冊になると印の管理ができなくなり、 「どれをいつ間違えたか」が追えなくなる。ここで多くの人が元のやり方に戻ります。

A-ISTUDY 間違えた問題を、自動で拾い直すアプリ

この記事で書いた「印をつけて、間違えた問題だけを回す」を、アプリ側で自動的にやります。
AIが弱点を分析し、間違えた分野からあなた専用の問題を作り直します。

印の管理は、紙でやると必ず破綻します。冊数が増えた瞬間に追えなくなるからです。 アプリなら、どの単元を何回間違えたかが自動で記録され、次に出す問題がそこから選ばれます。 解ける問題に戻ってしまう癖を、仕組みで防ぐのが狙いです。

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上がらない理由その2 間違いを分類していない

模試が返ってきて、点数と判定を見て、しまう。これだと次に何をすればいいか分かりません。

間違いには3種類あります。この区別をつけるだけで、やることが決まります。

種類状態やること
知らなかったそもそも習っていない、覚えていない覚える。ここは伸びしろ
できなかった知っていたが本番で出てこなかった演習量を増やす
ミスした分かっていたのに書き間違えた解く手順を固定する

この3つは、対策がまったく違います。 「知らなかった」が多い人は、演習を増やしても上がりません。入れる作業が先です。 逆に「できなかった」が多い人が参考書を読み直しても、時間の無駄になります。

模試が返ってきたら、間違えた問題を3つに仕分けて数を数えてください。10分で終わります。 判定を眺めている時間より、はるかに価値があります。

E判定でも間に合うかどうかは、この比率で決まる 「知らなかった」が多いなら、まだ伸びます。入れれば点になるからです。
「できなかった」ばかりなら、必要なのは時間と演習量です。残り期間との勝負になります。
判定はあくまで結果です。原因を見ないまま「E判定だから無理」と決めるのは早すぎます。

上がらない理由その3 全科目を同時に上げようとしている

5科目を均等にやると、1科目あたりの演習量が足りません。 どの科目も「1周はした」で止まり、どれも上がらない、という状態になります。

1科目を上げ切ってから次に移るほうが、結果的に全体が早く上がる。

理由は2つあります。ひとつは、1科目に集中したほうが1周の間隔が短くなるから。 間隔が空くほど忘れるので、同じ回数でも定着が違います。

もうひとつは、1科目でも上がると、やり方が分かるから。 自分の場合はどのくらいやれば動くのか、という体感ができます。これが他の科目に転用できます。 最初の1科目が上がらないうちに手を広げると、何が効いたのか永久に分かりません。

どの科目を選ぶかは、配点が大きくて、伸びしろが大きいものです。 英語と数学は配点が大きく、積み上げに時間がかかるぶん、伸ばしたときの差も大きくなります。

50から60に上げるのにどのくらいかかるか

1科目に絞って3か月から6か月、主要3科目なら半年から1年が現実的な目安です。

目標1科目の場合3科目の場合
45 → 501〜2か月3〜4か月
50 → 552〜3か月4〜6か月
50 → 603〜6か月6〜12か月
60 → 656か月以上1年以上

上に行くほど時間がかかります。60から65は、上位16%から上位7%へ移るということなので、 抜く相手が全員それなりに勉強している層になるからです。

「1か月で偏差値が10上がった」という話も存在しますが、 たいていはもともと解ける状態だったのに、演習不足で点が取れていなかった場合です。 知識がない状態からは起きません。自分がどちらかは、前の章の3分類で分かります。

今日から変えられる手順

書き出すと当たり前に見えますが、この通りにやっている人は多くありません。 解ける問題を解く快感を、自分で禁止する必要があるからです。 ここが最後まで難しい部分で、仕組みに任せてしまうのがいちばん確実です。

A-ISTUDY この手順を、アプリが代わりに管理します

印をつける、間違えた問題だけを出す、忘れたころに抜き打ちで出す。
この3つを自動でやるように作りました。

紙とペンでも同じことはできます。ただし科目が増え、問題集が増えると管理が破綻します。 破綻した瞬間、人は解ける問題に戻ります。仕組みで防ぐのがいちばん確実です。

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よくある質問

勉強時間は足りているのに上がりません

時間ではなく中身の問題です。その時間のうち、解けない問題に向き合っていたのは何分ですか。 ノートをまとめる、解説を読む、動画を見る。どれも必要ですが、それだけでは点になりません。 思い出す作業をした時間だけが記憶になります。

模試の判定がE判定です。もう間に合いませんか

残り期間と、間違いの中身によります。「知らなかった」が多ければ伸びしろがあります。 判定は結果であって原因ではないので、まず3分類をしてください。

参考書を何冊もやったほうがいいですか

逆です。冊数が増えるほど1冊あたりの周回数が減り、どれも中途半端になります。 1冊を、間違いの印が全部消えるまで回すほうが確実です。新しい参考書に手を出したくなるのは、 たいてい今の1冊が退屈になったときで、それは解ける問題ばかり解いている合図です。

暗記科目はどうすればいいですか

やることは同じです。読んで覚えるのではなく、隠して思い出す。 思い出せなかったものに印をつけて、そこだけ回す。入れる作業より、出す作業を増やしてください。

塾に行かないと無理ですか

そんなことはありません。塾の価値は、やる内容を決めてくれることと、強制的に机に向かう時間ができることです。 この2つを自分で用意できるなら、独学でも上がります。逆にどちらも用意できないなら、 塾かそれに代わる仕組みが必要です。

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