働きながらの資格勉強で最初につまずくのが、「2時間まとめて取れる日にやろう」という考え方です。
その日は来ません。来たとしても週に1回で、週1回2時間では範囲が終わりません。そして来なかった週が続くと、そのまま自然消滅します。
平日に確保できるのは、通勤の20分、昼休みの15分、寝る前の20分といった単位です。合計すれば1時間近くありますが、この形で進められる教材でなければ使えません。
分厚いテキストと問題集を広げる形式は、この時間には入りません。だから教材の側を変える必要があります。
| この時間に | 向いていること | 向いていないこと |
|---|---|---|
| 通勤 20分 | 問題を解く、用語を思い出す | テキストを読み込む |
| 昼休み 15分 | 前日の間違いを見直す | 新しい範囲に入る |
| 寝る前 20分 | その日やった範囲を思い出す | 計算問題 |
| 休日 2時間 | 新しい範囲、計算、まとめ | 暗記だけ |
平日は思い出す作業に振り、休日に入れる作業をする。この分け方が現実的です。
平日にテキストを読もうとすると、集中が切れたところで終わり、翌日また同じところを読み直すことになります。前に進みません。
通勤や昼休みに、間違えた分野の問題だけが出てきます。
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スマホなら、20分の通勤でも机がなくても進められます。前回どこで止まったかを覚えておく必要もありません。間違えた単元から出題されるので、限られた時間を弱点にだけ使えます。範囲の広い資格試験ほど、この差が効いてきます。
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週末に5時間やって平日ゼロ、という進め方は効率が悪いです。空けた日数のぶん忘れるので、再開時に戻す時間がかかります。
同じ週5時間なら、毎日45分のほうが残ります。理由は2つあります。
現実には毎日45分も難しい日があります。その場合でも5分でいいので触ってください。問題を3問解くだけでかまいません。ゼロの日を作らないことが目的です。
ゼロの日が2日続くと3日目も休みやすくなり、そのまま止まります。連続を切らないことが、意志より強く効きます。
資格試験は範囲が広く、全部を均等にやると終わりません。出る頻度で優先順位をつけてください。
やり方は単純です。過去問を3年分見て、繰り返し出ている分野を数える。上位から手をつけます。
満点を取る必要はありません。合格点があるなら、そこに届く最短の道を選ぶのが合理的です。出題頻度の低い分野を捨てる判断も、働きながらなら必要になります。
最後の項目は身も蓋もありませんが、実際に効きます。申し込んでいない資格の勉強は、いつでもやめられるからです。日程を決めて、先に払ってしまってください。
逆算すると、いつまでに何をやるかが自動的に決まります。
試験によりますが、平日1時間・休日3時間を半年続けると、おおよそ400時間になります。多くの資格はこの範囲に収まります。まず自分の試験の目安時間を調べて、逆算してください。
問題集からです。先に問題を見ると、何を覚えればいいかが分かります。テキストは辞書として使ってください。最初から読むと、後半に届きません。
1回の量が大きすぎる可能性があります。3問だけ、と決めてください。始めてしまえば続くことが多く、続かなくても3問はやったことになります。ゼロの日を作らないことが目的です。
スケジュールを組んでもらえる点に価値があります。自分で計画を立てるのが苦手なら、その分をお金で解決するのは合理的です。逆に自分で組めるなら、過去問と問題集で足ります。
間違えた分野を分けて数えてください。あと少しだったのか、そもそも範囲を終えていなかったのかで、次の作戦が変わります。もう一度同じやり方でやり直すのがいちばんよくない選択です。