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AIが問題をつくる仕組み
更新日 2026-09-02/株式会社ネクシェア
問題集の3周目、「ウ」を選ぶ手が速くなります。理解したからではなく、位置を覚えたからです。A-IStudyの問題はあらかじめ用意されていません。選んだ範囲・これまでの正答率・直近の誤答の傾向をAIに渡し、そのたびに問題文と選択肢と解説をつくります。だから、覚えて解くことができません。
この記事の要点
- 同じ範囲を選んでも、出てくる問題は毎回違う
- 難易度は本人が選ばない。その範囲の正答率から自動で決まる
- 誤答の選択肢は「ありがちな勘違い」でつくる。消去法が効かない
- 解説には、他の選択肢がなぜ違うのかまで書かれる
- 模試で落とした分野を、その日のうちに20問追加できる
問題が足りない、という壁
模試が返ってきた。数学Bの数列で大きく落としている。復習しようと問題集を開くと、数列の問題は12問しかなく、そのうち10問はすでに解いた跡がある。書店に行けば別の問題集は買えるが、必要なのは数列の20問であって、1冊まるごとではない。
紙の問題集は、範囲が均等に配分されています。自分がつまずいた1分野だけを厚く演習したいとき、量が足りません。かといって分野別の問題集を買い足すと、他の分野は手つかずのまま棚に残ります。
A-IStudyでは、範囲を指定すれば必要なだけ作られます。数列だけを20問、しかも今の自分が落とすあたりの難しさで。これが生成型のいちばん実用的なところです。
生成までの流れ
範囲を選んでから問題が出るまでに、次の順で処理しています。
- 教科・科目・分野・項目の階層から、出題する範囲を確定する
- その範囲の直近の正答率から、狙う難易度を決める
- 直近で落とした問題の傾向を、生成の指示に加える
- 問題文・選択肢・解説・ヒントを一度に生成する
- 範囲との整合と設問の形式を検証してから表示する
3の「傾向」は、間違えた問題をそのまま出し直すという意味ではありません。範囲の状態に応じて狙いを切り替えます。
| その範囲の状態 | 次に出す問題の狙い |
|---|---|
| まだ一度も解いていない | まず全体に触れる。標準の難易度から |
| 正答率が落ちている | 落としている論点を集中的に潰す |
| 安定して取れている | 一段上げて、崩れる境目を探す |
| 時間がかかりすぎている | 同じ論点を、手数の少ない形で問い直す |
難易度を本人に選ばせない
難易度は内部で数値管理していますが、選ぶ画面は置いていません。難易度を自分で選ばせると、多くの人が実力より少し下を選ぶからです。解けると気持ちがいいので、そうなります。
「今日は疲れているから易しめで」を3日続けると、伸びが止まっていることに1か月気づけません。
そこで、その範囲の直近の成績から自動で決めます。
| その範囲の直近の正答率 | 次に出す難易度 |
|---|---|
| 80%以上 | 一段上げる |
| 40〜80% | 据え置く |
| 40%未満 | 一段下げる |
| 解答数が少ない | 標準から始める |
下げるのを躊躇しないのも大事な点です。解けない範囲に難しい問題を出し続けても、正解しないまま自信だけが削れます。
誤答の選択肢のつくり方
選択肢は、明らかに違うものを3つ並べれば形になります。しかしそれでは消去法で正解でき、理解度が測れません。本番の試験がつらいのは、4つとも「ありそう」だからです。
そこで生成の指示に、誤答は「その分野でありがちな勘違い」を反映させることを含めています。条件を1つ読み落とすとそれになる、単位を取り違えるとそれになる、という選択肢です。
あわせて、誤答ごとに勘違いの種類を割り当てさせています。知識が足りないのか、手順を踏み違えたのか、論理が飛んだのか、部分的にしか理解できていないのか。選んだ選択肢からこれを引くことで、分析で「なぜ落としたか」まで出せるようになります。
「間違えた」で終わる復習と、「条件を1つ読み落とす癖がある」まで出る復習とでは、次に直すものが違います。
解説には、正解の根拠に加えて、他の選択肢がなぜ違うのかを含めます。1問から拾える情報を増やすためです。
誤りが出たとき
出題範囲との整合と設問の形式は自動で検証していますが、生成AIを使う以上、内容の誤りをゼロにはできません。ここは隠さずに書いておきます。
問題ごとに報告のボタンを置いており、報告された内容は出題の改善に使われます。また、法令・税率・診療報酬のように年度で変わる具体的な数値は、生成させない方針にしている領域があります。変わる数値を覚え違えるほうが害が大きいためです。
教科書や公式テキストと併用してください。演習量をつくるのがこのアプリの役割で、一次情報の代わりにはなりません。
よくある質問
- 同じ範囲を選ぶと同じ問題が出ますか
- 出ません。範囲が同じでも、正答率と直近の誤答の傾向が違えば生成される問題が変わります。同じ人が続けて生成した場合も、重複を避ける処理が入ります。
- 苦手な1分野だけを集中的に解けますか
- できます。分野や項目まで指定して生成できるので、模試で落とした範囲だけを必要な数だけ演習できます。紙の問題集のように「その分野が12問しかない」ということが起きません。
- 問題は何問まで作れますか
- 無料の範囲では1日あたりの作成回数に上限があります。月額980円の登録で上限がなくなります。上限の数はアプリによって異なります。
- 生成された問題が間違っていた場合は
- 問題ごとに報告できます。報告は出題の改善に使われます。教科書や公式テキストと併用してください。
- どのAIを使っていますか
- GoogleのGeminiを使っています。範囲や難易度に応じてモデルを使い分けています。
A-IStudyを試す
ダウンロードと登録は無料です。学ぶ対象ごとに4本に分かれています(iOSのみ)。